見た目は藻奈美!中身は直子!その名は、名探偵直子!
そんな感じだと思います。ジョジロールです。
主人公の平介と妻の直子の間に、小学5年生の藻奈美って娘が居るんですよ。
本の裏表紙に書いてあるから流れは書くけど、
妻と娘を乗せたバスが崖から転落して意識不明になるわけ。
妻は亡くなってしまったんだけど、娘だけは何とか助かった。
これで生き甲斐を失わないで済んだぜって平介が安堵したのも束の間、
私は直子なの!あなたとの出会いは~とか絶対的証拠叩きつけてきて、
「妻は助かったけど、娘は助からなかった。
でも、体は娘だから・・・え?どういうこと??」
つまり、男女関係入れ替わった名探偵コナンなんだよね。
ただ異なるのは、蘭姉ちゃんはコナン君の正体が新一だって分かってる。
だけど、周りに本当のことは言えない。
「コナン君は見た目は小学生だけど、中身は新一なの!
だから、これからも堂々とお付き合いさせていただきます!」
こんな密な関係を周囲に見せつけることが出来ないんだよね。
それはそれでええやん。なんか面白そう。
みたいな感想を抱いて、この本を買ったという趣味の悪さが僕にはあったんだけど、
この本の主人公である平介は、思ったより誠実なんだよね。
でも肝心のコナンちゃんは、吉田歩美とかいう年頃の男の娘が気になるわけ。
(男女逆だから訳わかんなくなってきた←)
ちなみに、灰原哀も直子と同じく秘密の世界で言う名探偵だから触れないでおく。
で、この本で1番問題となるのが、
名探偵直子は、見た目通りの年頃の女の子の思考に染まりだすんだよね。
そこで平介(蘭姉ちゃん)は嫉妬の炎に燃え上がったり、
俺だってまだ血気盛んな男だよとでも言いたげに、現実社会に受け入れられやすい異性に目が行く。
なんだかんだで夫婦の形を守ろうとする蘭姉ちゃんと、
本能が人生の再出発を始めてしまったコナン君。
「奥さんとだけしてればいいのに」とか風俗嬢に言われて、
やり場のない怒りを覚えてしまう平介には同情した。
まあ自分の場合は、好きな子に振られてハメ外そうとしてもそれを忘れられず、
あれだけ(?)奉仕してもらったにも関わらず全く反応しない。
1週間禁欲したのになんで?お前それでも男か?営業妨害かな?
みたいなレベルで自信喪失。申し訳ない気持ちになり過ぎて、
怒りなんて感情は全く沸かなかったですけど()
「あんなに頑張ってくれたのにゴメンよ」と謝る羽目になってしまい、
「男性って大変だね。勃ったり勃たなかったりするから・・・」なんて同情され、
絶対女性の方が大変に決まってるやん!
ここまで気を使われる俺って・・・と完全終了した模様。
話が逸れましたけど、
自信が無さ過ぎた自分の学生時代の恋愛観(?)である
「好きだからこそ、身を引くべきなんじゃないのか?」マインドの強化版、
「好きな人が幸せで居られるために出来ることをやろう」マインドで、
平介は父親としての職務を全うするんだよね。
衝撃のラストに繋がるようなことは言わないけど、
まとめると、「好きな人のために自分に何が出来るか」。
それまで散々男として情けない部分を見せられてきたから、
平介・・・よくやったな・・・と思えました(笑)
僕も、精神的に不安定なある女性のためになりたいと思っているのだけれど、
そもそも好き嫌いの感情を抱いているのかすら不明←
今はとにかく読書、音読、ブログは絶対条件としてやっていく。
他人に依存しすぎるという選択肢を選んで、「俺の〇年間返せ!!」なんて滑稽ですからね。
ただ、精神的な部分に関する知識への興味関心、好奇心を生んでくれたのは有難い。
平介の自己犠牲から派生して、自分のための自己犠牲の精神で頑張るか。
完